2024 年 72 巻 4 号 p. 144-145
国家資格である危険物取扱者は,種別によっては受験資格がないため誰でも取得することができる。そのため,高校卒業後に就職を希望する生徒には魅力的な資格である。実際に定時制課程普通科の生徒に対して受験の指導を行った際,興味・関心の度合いは高く,自ら主体的に学ぼうとする意欲が感じられた。本稿では本試験について概説し,まずは理科教員自らが危険物取扱者の資格を取得することを勧める。化学物質に対する理解が深まり,理科の学習が日常や社会で役に立つという授業へ展開することができる。