2024 年 72 巻 4 号 p. 152-155
固体微粒子の表面積は,液体窒素の沸点77 Kで固体表面への窒素の吸着を測定し,吸着平衡時の吸着量と圧力の関係を解析して決定する。窒素分子が表面に単分子層で吸着したときの,微粒子の単位質量あたりの吸着量nm[mol/g]を見積もると,固体微粒子の比表面積as[m2/g]は,アボガドロ定数Lと吸着分子1個が表面で占める面積(分子専有面積)σ[m2]を用いてas=nmLσで求めることができる。さらに微粒子が表面に細孔を有する多孔体である場合は,細孔内に吸着分子が充填したときの吸着量nt[mol/g]を求めると,吸着分子1個の体積v[m3]を用いて細孔内の容積V[m3/g]がV=ntLvで見積もれる。表面積決定のための窒素吸着測定法の原理,主な解析法であるBET法について概説する。