日本東洋医学雑誌
Online ISSN : 1882-756X
Print ISSN : 0287-4857
ISSN-L : 0287-4857
臨床報告
帰耆建中湯加烏頭が有効であった術後腰部脊柱管狭窄症の1例
小川 恵子並木 隆雄関矢 信康笠原 裕司地野 充時来村 昌紀橋本 すみれ大野 賢二寺澤 捷年
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 60 巻 2 号 p. 167-170

詳細
抄録
我々は,腰部脊柱管狭窄症による術後残存症状が漢方治療で軽快した1例を経験した。症例は,69歳,女性。主訴は,下肢のしびれ・冷感・疼痛。67歳時に脊柱管狭窄症と診断され,69歳時に腰椎椎弓除去術および腰椎後側方固定術を受けたが,術後も症状は持続した。また,手術縫合創も完治しなかった。このため,術後26日目に,漢方治療を目的として当科に転科となった。帰耆建中湯加烏頭を投与したところ,下肢冷感は著明に改善した。さらに,縫合創も処方後7日目でほぼ治癒した。帰耆建中湯加烏頭により,脊柱管狭窄症術後の残存症状が改善したばかりでなく,創傷治癒を促進したと推察された。
著者関連情報
© 2009 一般社団法人 日本東洋医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top