日本東洋医学会は,2017年に医療安全委員会を新設した。当委員会の最初の活動は,漢方薬の副作用についてまとめ,学会員に広く啓蒙することであった。本稿においては,漢方薬の代表的な副作用である,偽アルドステロン症,薬物性肝障害,薬物性肺炎に関する,現時点で念頭に置くべき知見について記載した。これら漢方薬の三大副作用は,いずれも臨床的に重篤な病態を引き起こす可能性があり,早期に発見し,適切に対処することが非常に重要である。そのためには,漢方薬を服用している時には,適切な時期に適切な検査を行うことが必要である。