感性哲学
Online ISSN : 2759-3185
Print ISSN : 1346-7999
曖昧な情報を捉えるための感性を育む教材の開発
―「みる」「かく」ことを重視した制作・表現活動―
守山 紗弥加松本 金矢
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 13 巻 p. 54-70

詳細
抄録
様々な対人援助に関わる職業においては、明確な情報だけでなく雰囲気などの明文化困難な情報を活用して対象者とのコミュニケーションを図る能力が求められ、教師も常にこれら曖昧な情報を受け止め判断することが必要であるが、これまで曖昧な情報の活用についてあまり議論されることがなかった。このような背景から本研究では、言語・非言語を含む曖昧な情報の授受を通してその必要性を体験的に学ぶ新たな教材「ちぎり絵しりとり」を開発し、教職課程科目において実践した。受講学生の観察記録の分析を基に、本教材を通した学生のモノ・ヒト・コトとの対話と気づきを明らかにするとともに、本教材の可能性と意義について考察した。その結果、受講者が活動のプロセスおよび省察において、言葉によらない曖昧な情報の感知が重要であることに気付くとともに、自分を含む環境や情報との関わりを捉える感性の働きが重要であることが明らかとなった。
著者関連情報
© 2024 日本感性工学会感性哲学部会
前の記事 次の記事
feedback
Top