日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
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論文
GPS観測による地震時地盤ひずみと地震被害との関係
神山 眞小出 英夫沢田 康次秋田 宏千葉 則行
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2015 年 15 巻 7 号 p. 7_428-7_443

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抄録
本文は国土地理院が全国に展開しているGPS観測システムGEONETによる地震時地殻変動から求めた地盤の地震時ひずみの特性を二つの代表的な地震を対象として述べるとともに、それらの地震により生じた土木構造物の地震被害との関係を考察したものである。対象とした地震は2011年東北地方太平洋沖地震(M9.0)と2008年岩手・宮城内陸地震(M7.2)である。被害地点の分布は地盤ひずみ分布と相関があり、10-4.7~10-4.5の最大せん断ひずみレベルが土木構造物被害発生の一種のしきい値を与えることが指摘される。
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© 2015 一般社団法人 日本地震工学会
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