感染症学雑誌
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急性上気道炎に対するOxaprozinの臨床評価
Ibuprofenを対照薬とした二重盲検比較試験
松本 慶蔵藤森 一平螺良 英郎佐久間 昭林 雅人工藤 国夫木村 久夫河野 通律関田 恒二郎竹田 義彦河野 知弘香川 和夫森岡 茂治樋口 佑次田口 幹雄
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1984 年 58 巻 7 号 p. 628-646

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抄録

新しい非ステロイド性抗炎症剤oxaprozin (OXP) の急性上気道炎に対する有効性および安全性をibuprofen (IBP) を対照薬として多施設二重盲検法により比較検討した. OXPは1日400mg 1回投与, IBPは1日600mg分3投与とし, 投与期間は3日間とした.
その結果, 最終全般改善度 (軽度改善以上: OXP群93.6%, IBP群86.2%), 概i括安全度 (安全性に問題なし: OXP群96.3%, IBP群96.1%), 有用度 (やや有用以上: OXP群87.2%, IBP群82.8%) において両群間に有意差は認められなかったが, 改善率, 安全率, 有用率のいずれにおいてもOXP群がやや高く, 急性上気道炎に対してOXPは少なくともIBPと同等以上の有効性, 安全性をもつ有用な薬剤と考えられた.

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