感染症学雑誌
Online ISSN : 1884-569X
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サイトメガロウイルス肺炎の迅速診断
4種類の検査法の比較
武元 良整橋本 知子栄鶴 義人小川 敦子古山 順一岡田 昌也和田 浩金丸 昭久垣下 榮三永井 清保
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1993 年 67 巻 4 号 p. 295-298

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抄録

臨床的に診断したサイトメガロウイルスによる間質性肺炎 (CMV-IP) を4種類の検査法で迅速性と信頼性について比較検討した.PCR法でのDNA診断が最も迅速で, 信頼性が高かった。血清診断やウイルス分離は迅速性でPCR法よりも有用性が低かった.したがって, 血液疾患におけるcompromised hostでのサイトメガロウイルス感染症の早期診断ははPCR法によるDAN診断が有用であった。

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© 日本感染症学会
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