肝臓
Online ISSN : 1881-3593
Print ISSN : 0451-4203
ISSN-L : 0451-4203
原著
コバスTaqMan HCV「オート」によるC型慢性肝炎抗ウイルス療法時のウイルス動態と効果予測
豊田 成司狩野 吉康赤池 淳大村 卓味佐藤 隆啓山崎 克桑田 靖昭荒川 智宏古谷 茂之松山 和弘原田 隆雄
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 49 巻 7 号 p. 297-306

詳細
抄録
PEG-IFNα-2b/リバビリン併用療法を施行したC型肝炎93例を対象に,治療前および治療中のウイルス動態をAmp-MおよびAmp-QとTaqManで比較検討した.投与前HCV RNA量とウイルス学的有効性との関連では,Amp-Mには明らかな一定の傾向が認められなかったが,TaqManではRNA量が5- log台で68.8%と高いSVR率が得られるとともに7- log以上の高ウイルス症例では40%がNRとなっていた.HCV RNA陰性化時期をAmp-QとTaqManで比較すると,TaqManでは半数を超える症例が4週以上遅延した.特に,ウイルス減衰が緩慢な症例ほど両測定法間による陰性化時期の乖離が大きかった.また,投与初期のHCV dynamicsが有効性予測に重要な要因であることが確認された.以上より,TaqManはAmp-Qより高感度であり,またAmp-Mより高ウイルス領域まで直線性を有していることからC型肝炎に対するHCV RNAモニタリングに優れた測定法であると考えられた.
著者関連情報
© 2008 一般社団法人 日本肝臓学会
次の記事
feedback
Top