肝臓
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症例報告
肝細胞癌の肝外転移検索に全身拡散強調MRIが有用であった3例
今井 俊裕大川 和良清田 良介日下部 瑛阿部 友太朗高田 良司福武 伸康池澤 賢治名和 誉敏榊原 充中西 克之片山 和宏
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2019 年 60 巻 2 号 p. 70-76

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抄録

肝細胞癌の肝外転移検索には胸腹部CTやPET-CT,骨シンチグラフィーが有用である一方で偽陰性症例もある.近年,拡散強調画像は様々な癌腫の転移検索に有用と考えられている.今回,全身拡散強調MRIが有用であった3症例を経験した.

症例1は60歳代の女性.肝細胞癌術後経過観察中に腫瘍マーカー上昇を認めたがCT,骨シンチグラフィーでは指摘し得ず,全身拡散強調MRIで腹腔内に播種巣を指摘し得た.症例2は70歳代男性.ソラフェニブ投与中に腰痛を認め,骨シンチグラフィーで腰椎転移を指摘された.全身拡散強調MRIでは骨シンチグラフィーよりはるかに多くの転移巣を認め,感度の差が著明であった.症例3は80歳代女性.肝内病変増大や腫瘍マーカーの上昇を認め,肝外転移検索の全身拡散強調MRIで右上腕,右大腿に転移を指摘し得た.全身拡散強調MRIは肝細胞癌の肝外転移検索に有用であり,選択肢の一つとなり得る.

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© 2019 一般社団法人 日本肝臓学会
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