肝臓
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症例報告
TfR2ヘテロ接合型変異で発症したヘモクロマトーシスの1例
西尾 仁, 本間 雄一, 熊元 啓一郎, 土岐 康通, 森野 加帆里, 大江 晋司, 宮川恒 一郎, 柴田 道彦, 阿部 慎太郎, 巽 康彰, 生田 克哉, 林 久男, 原田 大
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2022 年 63 巻 3 号 p. 151-157

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抄録

症例は38歳,男性.肝機能障害にて当科を受診し,血液検査で肝酵素の上昇に加え,血清鉄,フェリチンの上昇を認めた.肝生検組織の鉄染色で肝細胞に鉄沈着を認めた.輸血や鉄剤での治療の既往はなく,HFE,HJV,HAMP,TfR2,SLC40A1の鉄代謝関連遺伝子検査を行い,TfR2のヘテロ接合型変異(c.1206c>M)を認めた.以上の結果からtype3遺伝性ヘモクロマトーシスと診断し,食生活の変更とともに定期的な瀉血療法を行ったところ,血清フェリチンは正常化し,肝機能は改善した.TfR2の変異による遺伝性ヘモクロマトーシスは常染色体劣性遺伝であり,通常はホモ接合型で発症する.本症例はTfR2のヘテロ接合型変異であったが,肉類の摂取量が多く,生活習慣が発症に寄与した可能性が示唆され,瀉血療法に加えて生活習慣の変更が鉄過剰の改善に有効であった.

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© 2022 一般社団法人 日本肝臓学会
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