2024 年 65 巻 6 号 p. 291-300
症例1:70歳代女性.食後の腹部鈍痛で受診した.自己免疫性膵炎(AIP),IgG4関連硬化性胆管炎(IgG4-SC),IgG4関連自己免疫性肝炎(IgG4-AIH)をほぼ同時に診断した.症例2:70歳代男性.体重減少精査中にAIPとIgG4-SCが診断され,その後IgG4-AIHと診断した.症例3:70歳代女性.検診で肝酵素上昇を指摘され,精査にてIgG4-AIHと診断した.IgG4関連疾患の合併はない.全例プレドニゾロン(PSL)が著効し,症例2はPSL漸減に伴い再燃を繰り返し,症例3はPSL中止可能であった.4年から10年の経過観察で,肝疾患の予後は良好である.長期にわたり経過を観察しえたIgG4-AIHを経験したので報告する.