抄録
原因不明の発熱のため入院精査中,閉塞性黄疸と門脈圧亢進症をきたし,剖検により肝門部胆管とその周囲肝実質のHodgkin病の浸潤によるものと判明した1症例を報告した.剖検時Hodgkin病はstage IVであったが最も高度な浸潤部位は肝内肝門部であった.
Hodgkin病における胆汁うっ滞症はよく知られているが,Hodgkin病肝門型ともいうべき特異な病像を呈した点と同時にHodgkin病も閉塞性黄疸を初発症状の1つとする事があるという事を強調した.Hodgkin病は日本では比較的少いが閉塞性黄疸の鑑別診断の1つとして忘れてはならない.