肝臓
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肝虚血に対するATP-MgCl2投与の肝微細構造に与える影響
平澤 博之小高 通夫小林 弘忠大川 昌権添田 耕司林 春幸菅井 桂雄佐藤 博
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キーワード: 肝虚血, 電子顕微鏡
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1980 年 21 巻 4 号 p. 446-454

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抄録
我々はラットを用い,60分間の肝虚血の後ATP-MgCl2を投与すると生存率及び各種肝機能が改善される事を発表して来た.本研究は肝虚血及びそれに対するATP-MgCl2投与が肝細胞微細構造にいかなる影響を与えるかを電子顕微鏡を用い検討したものである.電顕用標本は60分の虚血終了時,虚血60分後及び20時間後にglutaraldehyde-paraformaldehydeを用いin vivo perfusion法にてラット全体を固定後採取した.虚血終了時及びATP-MgCl2非投与群の肝細胞はmitochondriaの膨化,空胞形成,cristaeの消失,endoplasmic reticulumの不整,Disse腔の拡大等の高度の変化を示すが,ATP-MgCl2投与群に於ける変化は,虚血60分及び20時間後に於て,非投与群と比較して明らかに軽微であり,特に20時間後の肝細胞はほぼ正常に近い.以上の結果より肝虚血により肝細胞微細構造も大きなダメージを受ける事,さらにATP-MgCl2投与群に於けるダメージからの回復は非投与群に於けるよりも明らかに速かであるとの結論を得た.
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© 社団法人 日本肝臓学会
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