肝臓
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経皮経肝的門脈造影法
第V報:手技の改良並びに133例の成績とX線的検討
高安 賢一隆 元英武者 広隆奥田 邦雄小林 千鶴子
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1980 年 21 巻 7 号 p. 846-856

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抄録
従来の経皮経肝的門脈造影法(旧法)に新たにPTC針やSheath等を用いることによって,門脈への穿刺を安全且つ高い成功率で行い,さらに各種カテーテルの交換を極めて容易に施行しうる改良法(新法)を考案した.各種肝疾患133例に新・旧両法を施行しその各々の成功率,合併症,方法の相違点を検討し得られた門脈像から各門脈流域静脈の位置,分岐角度等をX線的に検討した.成功率は旧法で59.9%であったが新法では90.3%と向上した.一方合併症は両法を通じて胆道造影が28例(21.1%)と最も多く術後開腹術を必要とした例は1例(0.8%)であった.X線的に検討した側副血行路を含む門脈流域静脈の分岐・合流位置及びその角度等を参考にすれば,各静脈(特に側副血行路)への超選択的造影や採血等がさらに容易になり門脈圧亢進症においてその病態生理の研究や閉塞術の治療等に有用と思われる.
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© 社団法人 日本肝臓学会
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