肝臓
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経皮経肝的門脈造影法について
第VI報:門脈圧亢進症における肝外門脈短絡路とその臨床的意義
隆 元英高安 賢一高円 博文武者 広隆小藤田 和郎奥田 邦雄
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1980 年 21 巻 7 号 p. 857-865

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抄録
経皮経肝的門脈造影(PTP)像による肝外門脈短絡路を肝硬変症を中心とした83例において検討した.短絡路として左胃静脈,短胃静脈,傍〓静脈,脾静脈末梢より後腹膜へ到る短絡路,脾腎短絡路,左胃静脈より左腎静脈へ到る短絡路,下腸間膜静脈なとど11種類を認めた.疾患により肝外短絡路に特徴的なものは認められなかった.肝外短絡路全体の発達程度をGradeに分けて検討した.門脈圧とGradeは相関が無かった.腹水,吐血の頻度はGradeの高いもの程高率の傾向があったが,吐血はむしろ左胃静脈,短胃静脈の発達程度と良く相関した.脳症との関係は認められなかった.検査成績として血中アルブミン,ビリルビン,プロトロンビン時間, ICG 15分停滞率,と相関は認められなかった.PTP施行時に放射能標識MAA (Macroaggregated albumin)を用いて測定した肝外短絡率はGradeが高い程高値を示した.
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© 社団法人 日本肝臓学会
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