肝臓
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右葉切除後の再発に対し再々切除をおこなった肝硬変合併肝癌の1例
鬼束 惇義平井 隆小池 茂文冨田 良照後藤 明彦稲田 潔下川 邦泰
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キーワード: 肝癌, 肝切除
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1983 年 24 巻 6 号 p. 669-674

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抄録

61歳男子の肝硬変合併再発肝癌に対し再々切除を施行し良好な結果を得たので報告する.肝右葉の約3分の2を占める肝癌に対し右葉切除術を施行,組織学的に混合型肝癌であった.1年6カ月後左外側区域に再発を認め左外側区域部分切除術を施行し,組織学的にはclearcell typeの肝癌でmulticentricな発癌が示唆された.さらに9カ月後左外側区域および左内側区域に再発を認め,それぞれ部分切除術を施行した.組織学的には初回手術時と同様に混合型肝癌であり,初回手術時の再発が示唆された.
肝癌に対する肝切除術後の充分なfollow upと積極的な外科治療方針により,従来治療困難とされた再発肝癌に対しても良好な手術成績が期待される.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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