肝臓
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覚醒剤乱用者にみられた非A非B型急性肝炎の集団発生例
平川 淳一木村 和夫山内 眞義中山 一中原 正雄藤沢 洌亀田 治男大畑 充佐藤 泰雄
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キーワード: 覚醒剤, 非A非B型肝炎
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1989 年 30 巻 12 号 p. 1726-1730

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抄録
約1年の間に5人の覚醒剤乱用者グループの全員にみられた非A非B型急性肝炎例を経験した.これらの症例は注射器を共用し覚醒剤の静脈注射するといういわゆる“回し打ち”を行い,いずれも急性肝炎の発症を認めた.覚醒剤乱用と肝炎発症の関連について検討した結果,通常のB型,非B型急性肝炎に比べ潜伏期の長いことが推察された.回復期に行った肝生検像は,慢性活動性肝炎の所見であった,
覚醒剤による弊害は現在大きな社会問題となっており,これによるB型肝炎の報告は散見されるが,非A非B型肝炎の報告は本邦では文献上みあたらず興味ある集団発症例と思われる.
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© 社団法人 日本肝臓学会
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