肝臓
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胆嚢炎を契機に発見され,肺出血により死亡した肝血管肉腫の1剖検例
安田 一朗冨田 栄一西垣 洋一荒木 寛司名倉 一夫若原 達男森脇 久隆武藤 泰敏加地 秀樹杉江 茂幸
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1993 年 34 巻 7 号 p. 553-559

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抄録

症例は78歳,男性.右季肋部痛を主訴に来院した.初診時,胸腹部X-Pにて右肩・肝・脾・腹腔内リンパ節に異常なX線高吸収影を認め,また腹部超音波検査にて胆石,および肝腫瘍を指摘された.22歳時に右肩腫瘍に対して放射線治療を受けており,この時注入されたトロトラストが関与した肝腫瘍と考えられたが,入院後敗血症,DICを合併し,第27病日急性呼吸不全にて死亡した.剖検にて,死因は肝血管肉腫肺転移巣からの出血による呼吸不全と診断された.また,甲状腺癌の合併もみられた.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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