肝臓
Online ISSN : 1881-3593
Print ISSN : 0451-4203
ISSN-L : 0451-4203
原発性肝癌に関する追跡調査
第12報
岡本 英三有井 滋樹内野 純一遠藤 康夫神代 正道谷川 久一幕内 雅敏水本 龍二水戸 廸郎山田 龍作有井 滋樹大西 美佳平石 保子
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 38 巻 5 号 p. 317-330

詳細
抄録

全国649施設の協力により, 1992年1月1日より1993年12月31日までの2年間の原発性肝癌症例15, 782例 (臨床診断/組織診断の判明13, 991例) が日本肝癌研究会に登録された. 約96%は肝細胞癌, 約3%が胆管細胞癌であった. 追跡症例は9, 854例であった. 本報告においては, これら新規症例を170項目に及ぶ疫学, 臨床病理学的事項, 診断, 治療について解析し, その主たる点について述べた. 特別集計としては, 追跡症例を含めて, 肝細胞癌, 胆管細胞癌, 混合型肝癌の治療法別生存率, 及びlogistic modelによる肝細胞癌切除後の3年, 5年生存の予知因子の解析を行った.

著者関連情報
© 社団法人 日本肝臓学会
前の記事 次の記事
feedback
Top