肝臓
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インターフェロン療法により著明な肝線維化の改善を認めたC型肝硬変の1例
工藤 欣邦寺尾 英夫有田 毅佐藤 竜吾西園 晃藤岡 利生
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1998 年 39 巻 4 号 p. 255-260

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抄録
症例は58歳, 男性. 低ウイルス量の代償性C型肝硬変に対してインターフェロン (IFN) 療法を行い, HCV-RNAの消失, 血清トランスアミナーゼ値の正常化, 血小板数の増加, 肝線維化マーカーの改善が見られ, 臨床検査上著効を示した. また投与終了後経時的に施行した肝生検では, 組織学的に著明な肝線維化の改善が段階的に認められた. 現在C型肝硬変に対するIFN療法は積極的に行われていないが, 本症例はIFN療法によりC型慢性肝炎だけでなくC型肝硬変でも肝線維化を著明に改善させ得る可能性が示唆され, 肝細胞癌予防の観点からも今後C型肝硬変に対しても症例によってはIFN療法を積極的に検討していく必要があると考えられる.
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© 社団法人 日本肝臓学会
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