肝臓
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C型慢性肝炎に対するインターフェロン・リバビリン併用療法中にDICを発症し死亡した1例
渡辺 知英乾 由明吉田 直恵安永 祐一飯田 正人三木 均西川 正博
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2004 年 45 巻 7 号 p. 350-353

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抄録

46歳女性. C型慢性肝炎に対し Interferon (以下IFN)・リバビリン療法を施行. 発熱・失見当識・構音障害を認め入院となる. 頭部CTやMRI検査では異常なく, 尿所見より腎盂腎炎と診断した. IFN・リバビリン治療を中止したが, 患者は disseminated intravascular coagulation (以下DIC) を併発し出血性梗塞を発症した. 内服中止2日目でも血中リバビリン濃度は高値であった. IFN・リバビリン療法中にDICを発症し死亡した例は初で, 今後注意が必要と考える.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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