関西病虫害研究会報
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原著論文
簡易な鋳型調整による loop-mediated isothermal amplification (LAMP) 法を用いたトマト黄化葉巻ウイルスの検出
福田 至朗穴井 尚子加藤 政司吉村 幸江深谷 雅博矢部 和則大矢 俊夫神戸 三智雄
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2005 年 47 巻 p. 37-41

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抄録
TYLCVを検出するLAMP法を農業現場で利用するため,LAMP反応に用いる鋳型調整の簡易化について検討した。トマト葉を爪楊枝で突くことにより鋳型の調製を行う「つまようじ法」を用いることにより,50個体のトマトサンプルを一まとめにしたバルク処理が可能であり,50個体のうち1個体でも罹病トマトが含まれていればTYLCVを検出することができた。また,「つまようじ法」でサンプリングした鋳型の保存性について検討した結果,爪楊枝を懸濁した液を4℃で2日間保存してもTYLCVを検出することができた。
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© 2005 関西病虫害研究会
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