抄録
2004年および05年に,側窓を被覆する防虫ネットを変更したトマト施設を用いて,トマト黄化葉巻病の発病株の分布や,黄色粘着板を用いたコナジラミ類の発生状況を調査した。発病株は,防虫ネットの目合いが粗いときは側窓直近で,細かくすると天窓直下で多くなった。施設側窓外側と内側に設置した黄色粘着板の誘殺比率は,25.5%から4.5%に減少していることから,04年は施設周囲から,05年は天窓から侵入したタバココナジラミが,TYLCVを媒介したと考えられた。施設周囲のコナジラミ類は地上1m以下で多く誘殺されたため,施設に侵入するコナジラミ類は,主に側窓から侵入すると考えられた。ただし,天窓から侵入する個体も少なくないと考えられ,側窓と同様,天窓についても目合いの細かい防虫ネットを展帳するなどの侵入防止対策が必要であると考えられた。