関西病虫害研究会報
Online ISSN : 1883-6291
Print ISSN : 0387-1002
ISSN-L : 0387-1002
48 巻
選択された号の論文の36件中1~36を表示しています
原著論文
  • 渡辺 秀樹, 田口 義広, 堀之内 勇人, 百町 満朗
    2006 年48 巻 p. 3-9
    発行日: 2006年
    公開日: 2011/06/13
    ジャーナル フリー
    国内で市販されている7種類の微生物農薬について,暖房機の送風ダクトを利用した散布法への適応性を検討した。3種類のバチルス ズブチリス水和剤(ボトキラー水和剤,インプレッション水和剤,バイオワーク水和剤)は,ほ場試験でも均一な飛散が認められ,捕捉コロニー数はボトキラー水和剤が最も多かった。バイオトラスト水和剤も均一な飛散が認められた。一方,バシレックス水和剤,バイオキーパー水和剤およびバータレック水和剤は,ほ場試験での飛散量が少なく本法には適さないと考えられた。
  • 片井 祐介, 小澤 朗人
    2006 年48 巻 p. 11-15
    発行日: 2006年
    公開日: 2011/06/13
    ジャーナル フリー
    チャ害虫クワシロカイガラムシは,葉層の下の樹幹に生息しているために薬液がかかりにくく防除が困難である。そこで,本虫専用の様々なノズルを供試して,それらの性能評価を行った。その結果,散布機のタイプにより薬液の茶株内での付着特性は異なるものの,半面型一段アーチや突っ込み墳口を使えば,1,000L/10a の散布量で,茶樹の樹幹に十分な薬液がかかり,防除効果が得られた。しかし,供試したいずれのノズルにおいても,散布した薬液の約半分は地面に流出し,ノズル間で散逸量に差はみられなかった。
  • 森本 涼子, 南方 高志, 小山 昌志, 島津 康, 森下 正彦
    2006 年48 巻 p. 17-22
    発行日: 2006年
    公開日: 2011/06/13
    ジャーナル フリー
    モモせん孔細菌病の発生程度が異なる1998~2005年に,抗生物質剤を含む殺菌剤の防除効果を調査した。無散布での発病果率が5.5~9.8%の少~中発生条件下では,ストレプトマイシン水和剤の防除価は63~67と高い防除効果が認められた。しかし,無散布での発病果率が高まるに従い防除価は低下し,発病果率87.9%の甚発生下ではまったく効果は認められなかった。オキシテトラサイクリン水和剤,バリダマイシン液剤,ジチアノン水和剤でも少~中発生条件下では,ストレプトマイシン水和剤と同様に果実における防除効果が認められた。また,各薬剤区間で防除効果に大きな違いは認められなかった。ジラム・チウラム水和剤をストレプトマイシン水和剤に混用して散布を行っても防除効果の向上はみられなかった。
  • 杖田 浩二, 田口 義広
    2006 年48 巻 p. 23-28
    発行日: 2006年
    公開日: 2011/06/13
    ジャーナル フリー
    2004年および05年に,側窓を被覆する防虫ネットを変更したトマト施設を用いて,トマト黄化葉巻病の発病株の分布や,黄色粘着板を用いたコナジラミ類の発生状況を調査した。発病株は,防虫ネットの目合いが粗いときは側窓直近で,細かくすると天窓直下で多くなった。施設側窓外側と内側に設置した黄色粘着板の誘殺比率は,25.5%から4.5%に減少していることから,04年は施設周囲から,05年は天窓から侵入したタバココナジラミが,TYLCVを媒介したと考えられた。施設周囲のコナジラミ類は地上1m以下で多く誘殺されたため,施設に侵入するコナジラミ類は,主に側窓から侵入すると考えられた。ただし,天窓から侵入する個体も少なくないと考えられ,側窓と同様,天窓についても目合いの細かい防虫ネットを展帳するなどの侵入防止対策が必要であると考えられた。
  • 但見 明俊, 上田 麻琴, 森 清博, 栗田 恵, 藤本 慎, 中西 恵子
    2006 年48 巻 p. 29-37
    発行日: 2006年
    公開日: 2011/06/13
    ジャーナル フリー
    アオカモジグサの種子内エンドファイトの形態は多様であるが,密度が低いことに特徴がある。しかし,エンドファイトの密度が局部的に高いことがあり,これをかたまり菌糸と名づけた。かたまり菌糸はがまの穂病発病率の高い種子ロットで多くみられる。アオカモジグサはかたまり菌糸をを作ることで,エンドファイト密度の低さを補い,がまの穂病発病に結び付けているのではないかと考えた。かたまり菌糸の存在部位はハート型の糊粉層の外縁部に限られる。
短報
feedback
Top