抄録
モモせん孔細菌病の発生程度が異なる1998~2005年に,抗生物質剤を含む殺菌剤の防除効果を調査した。無散布での発病果率が5.5~9.8%の少~中発生条件下では,ストレプトマイシン水和剤の防除価は63~67と高い防除効果が認められた。しかし,無散布での発病果率が高まるに従い防除価は低下し,発病果率87.9%の甚発生下ではまったく効果は認められなかった。オキシテトラサイクリン水和剤,バリダマイシン液剤,ジチアノン水和剤でも少~中発生条件下では,ストレプトマイシン水和剤と同様に果実における防除効果が認められた。また,各薬剤区間で防除効果に大きな違いは認められなかった。ジラム・チウラム水和剤をストレプトマイシン水和剤に混用して散布を行っても防除効果の向上はみられなかった。