抄録
キク栽培で大きな問題となっているキクわい化病の根を介した伝染について調査した。CSVdフリーキクとCSVd感染キクを3ヶ月間同一のプランターで栽培し,根のみを接触させると低率(4.2-8.3%)ながらCSVdが伝染することが明らかとなった。また挿し芽床のような隣接する株の地上部や地下部が触れ合い,また栽培管理の中で傷がついて汁液が接触する可能性のある条件では,CSVdはさらに高率に伝染した。特に地上部と地下部ともに触れ合う通常の苗床では35~65%と高く,地上部のみや地下部のみの接触でも10%~40%の感染率が認められた。このような根の接触による伝染を防ぐため,CSVd感染キクの残渣処理について検討したところ,D-D剤処理および太陽熱消毒が効果的であると考えられた。