抄録
農薬使用履歴を記載する活動を始めた京都府内の一直売施設に出荷された農産物の農薬使用実態を調査した結果,無農薬管理が71.7%,殺虫剤使用24.5%であった。使用された殺虫剤は有機リン系,合成ピレスロイド系およびネオニコチノイド系の使用割合が高かった。また,出荷している生産者が栽培しているキュウリほ場では,害虫のアブラムシ類とアザミウマ類およびヒメハナカメムシ類,クモ類の他6種類の天敵が観察された。ナスほ場では害虫のアブラムシ類,アザミウマ類,ハダニ類,ニジュウヤホシテントウが,天敵のヒメハナカメムシ類,クモ類などが観察された。害虫の発生パターンや天敵の種類,個体数は,気象,栽培されている作物の種類,ほ場周囲の環境等によって異なることが示唆された。