抄録
風速 1 m/s程度の陰圧式強制換気システムに防虫ネットを組み合わせた強制換気温室と自然換気温室において,タバココナジラミに対するサバクツヤコバチの防除効果を比較し,強制換気温室における天敵寄生蜂の利用技術の有効性の評価を行った。強制換気温室の日中の平均気温は,9月でも自然換気温室に比べ 0.9~1.6°C低く昇温抑制が図られた。強制換気温室のサバクツヤコバチの寄生数,寄生率は,自然換気温室と11月上・中旬までほぼ同等に推移した。また,強制換気温室のタバココナジラミの成虫と幼虫の発生は,10月中・下旬まで自然換気温室と同程度であった。これらの結果から,天敵寄生蜂の探索行動,増殖に対する強制換気の影響は小さく,強制換気温室においても天敵寄生蜂はコナジラミの防除に有効であると考えられた。