抄録
2013~2015年に大阪府能勢町の4地区において病害虫によるクリ果実の被害実態を調査した結果,被害のほとんどはクリシギゾウムシと黒色実腐病によるものであった。これらの圃場から採取した果実に温湯処理(50°C 30分・35分・40分,51°C 25分・30分の温湯浸漬の後,流水冷却と通風乾燥処理を実施)を行ったところ,いずれの処理条件でもクリシギゾウムシの被害は完全に防除され,黒色実腐病の被害も完全ではないものの低減できた。処理後クリ果実には色艶の悪化やカビの発生が認められたものの,その発生率は温湯処理条件では変化しなかった。