関西病虫害研究会報
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原著論文
和歌山県のモモ園における2種カイガラムシの発生と秋冬期防除
木村 学大谷 洋子南方 高志森本 涼子藤本 欣司
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2016 年 58 巻 p. 83-86

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抄録
和歌山県内のモモ園では,2008~2011年にクワシロカイガラムシの発生園率が 70%前後とウメシロカイガラムシより広範囲に発生していた。クワシロカイガラムシの1齢幼虫の発生盛期は,第1世代が5月第2半旬,第2世代が7月第4半旬,第3世代が9月第2~4半旬で,ウメシロカイガラムシに比べて,5~16日遅かった。また,クワシロカイガラムシに対し,秋期にブプロフェジン水和剤,冬期にマシン油乳剤を用いた体系防除を検討したところ高い防除効果が認められた。
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© 2016 関西病虫害研究会
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