2019 年 61 巻 p. 45-48
植物体から簡易に青枯病菌(Ralstonia solanacearum)を検出することが可能であるイムノクロマト法(Agdia社製Rs ImmunoStrip® Test青枯病検出用)とトマト幼苗を用いて,土壌からの青枯病菌の検出および菌密度を推定する方法を検討した。青枯病菌を捕捉するには,27°Cに設定した恒温水槽で培養することによって,同菌の検出が可能であった。人工汚染土壌を用いた検定では,培養2日後には 2.7×102~103 CFU/g乾土以上の菌密度で検出することができた。また,培養3~7日後には 2.7×100 CFU/g乾土まで検出が可能であった。栽培圃場の土壌を用いた検定でも,この手法により検出することが可能で,捕捉した青枯病菌の病原性を確認したところ,病原性を有していた。これらのことから栽培圃場においても,作付け前にあらかじめ土壌の青枯病菌の汚染程度を推定することが可能であり,発病予測に活用できると示唆された。