2022 年 64 巻 p. 12-17
ナスとインゲンの施設栽培において,ボーベリア・バシアーナ乳剤を約1週間間隔で3回散布し,それぞれの作物に発生していた病害虫に対する同時防除効果を検討した。ナスでは発生していたタバココナジラミバイオタイプQ,カンザワハダニ,モモアカアブラムシおよびうどんこ病に対する防除効果が認められた。インゲンではタバココナジラミバイオタイプQ,ナミハダニ黄緑型,カンザワハダニに対する防除効果が認められた。また,インゲンで発生したタバココナジラミバイオタイプQの寄生バチによるマミーと,ハダニ類を捕食するカブリダニ類に対する,本剤散布による直接的な影響は認められなかった。