関西病虫害研究会報
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原著論文
和歌山県におけるQoI剤耐性ウメ黒星病菌の発生
武田 知明菱池 政志沼口 孝司
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2022 年 64 巻 p. 75-80

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抄録

和歌山県内のウメを栽培する19園地から分離されたC. carpophilumについて,クレソキシムメチルおよびアゾキシストロビンに対する感受性を調査した。まず培地検定を行った結果,クレソキシムメチルの検定に供試した41菌株は,EC50値が0.02~0.81 ppmの9菌株と100 ppmよりも大きい32菌株に分かれ,アゾキシストロビンの検定に供試した22菌株は,0.09~1.99 ppmの5菌株と69.2 ppm以上の17菌株に分かれた。いずれの薬剤のEC50値も2峰性を示し,値が大きい菌群については感受性が低下していると考えられた。次に,両剤のEC50値が100 ppmより大きい3菌株に対する防除効果を生物検定で調査した。対照の感受性菌1菌株に対する防除価はいずれの薬剤も100であったが,感受性が低下した3菌株に対しては,クレソキシムメチル水和剤の防除価が0~41.6,アゾキシストロビン水和剤の防除価が0~58.8と,両剤ともに明らかな防除効果の低下が認められた。以上のことから,本県におけるQoI剤耐性ウメ黒星病菌の発生が確認された。

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