関西病虫害研究会報
Online ISSN : 1883-6291
Print ISSN : 0387-1002
ISSN-L : 0387-1002
原著論文
静岡県中遠地域における2001年から2017年にかけてのイネ縞葉枯病とヒメトビウンカの発生状況および水稲ほ場のヒメトビウンカ発生数が翌年のイネ縞葉枯病発病株率に及ぼす影響
松田 健太郎松野 和夫金子 修治土井 誠片山 晴喜佐々木 大介田中 弘太井鍋 大祐加藤 光弘芳賀 一
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 67 巻 p. 20-24

詳細
抄録

2001~2017年の静岡県中遠地域の水稲におけるイネ縞葉枯病発病株率と,水稲ほ場におけるヒメトビウンカ発生数,コムギほ場におけるヒメトビウンカ発生数およびRSV保毒虫率の関係について調べた。その結果,水稲ほ場におけるヒメトビウンカ払い落とし虫数とその翌年のイネ縞葉枯病発病株率に,正の相関が認められた。一方,水稲におけるイネ縞葉枯病発病株率と,同年の水稲ほ場におけるヒメトビウンカ払い落とし虫数,コムギにおけるヒメトビウンカすくい取り虫数,コムギにおけるヒメトビウンカのRSV保毒虫率,およびコムギにおけるヒメトビウンカのRSV保毒虫数に相関は認められなかった。

著者関連情報
© 2025 関西病虫害研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top