2025 年 67 巻 p. 20-24
2001~2017年の静岡県中遠地域の水稲におけるイネ縞葉枯病発病株率と,水稲ほ場におけるヒメトビウンカ発生数,コムギほ場におけるヒメトビウンカ発生数およびRSV保毒虫率の関係について調べた。その結果,水稲ほ場におけるヒメトビウンカ払い落とし虫数とその翌年のイネ縞葉枯病発病株率に,正の相関が認められた。一方,水稲におけるイネ縞葉枯病発病株率と,同年の水稲ほ場におけるヒメトビウンカ払い落とし虫数,コムギにおけるヒメトビウンカすくい取り虫数,コムギにおけるヒメトビウンカのRSV保毒虫率,およびコムギにおけるヒメトビウンカのRSV保毒虫数に相関は認められなかった。