2026 年 68 巻 p. 1-10
摘葉作業によって生じる傷口におけるトマト立枯病菌の初期感染および発病抑制を目的として,有効薬剤の選抜およびその散布適期について検討した。培地検定,幼苗検定および圃場試験の結果,ピリベンカルブ水和剤,マンデストロビン水和剤フルジオキソニル水和剤,イプフルフェノキン水和剤およびピラクロストロビン・ボスカリド水和剤が本病害に対して有効であることが示唆された。
葉柄切除後日数と発病の関係について検討したところ,切除3日後以降の接種で発病が減少する傾向が認められた。また,切除後3日以内に薬剤散布を行うことで高い防除効果が認められたことから,葉掻き作業後の速やかな薬剤散布が初期感染ひいては発病抑制に有効であることが示唆された。