2026 年 68 巻 p. 77-83
モモヒメヨコバイはウメの葉を吸汁加害し,早期落葉を引き起こすため,和歌山県のウメ産地では被害が問題となっている。さらにウメ栽培圃場は傾斜地が多いため,省力的な防除方法の確立が必要である。本研究では,ウメ栽培圃場において,動力噴霧器を用いた手散布による9種類の殺虫剤の防除効果とスプリンクラーまたはマルチローターを用いた省力的な防除方法による防除効果を検討した。手散布では,シペルメトリン水和剤,フルバリネート水和剤,フェンプロパトリン水和剤,アセタミプリド水溶剤,ジノテフラン水溶剤が本種に対し,散布3,7,14日後の時点で,効果が認められた。アセタミプリド水溶剤はスプリンクラーまたはマルチローターによる散布でも,動力噴霧器による手散布と同等の効果が認められた。