関西病虫害研究会報
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稲縞葉枯病の感染時期と防除(第I報)
森田 儔深沢 永光新村 逸郎
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1958 年 1 巻 p. 37-39

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抄録

(1) 400~500mの準高冷地では本病の主要感染時期は7月第3半旬±10位であらうと結論され, 平坦地の主要感染時期と概ね一致していた.
(2) この地帯においても本田後期の発病が多いことが判明した.
(3) 感染とヒメトビウンカの発生量との関係については明らかにすることが出来なかつたが, 二化の幼虫の影響が大きいものと考えられ, この点については更に究明する予定である.
(4) 経済的実用防除の面よりみると, 処理(4)(3)(2)は無処理(5)に比し精玄米重で反当約5斗2升~6斗4升の増収となつており,6月20日から7月30日までの間に5日置きに3回位薬剤散布すれば一応有効であることが明らかとなつた.しかし更に少い回数で適確な時期は何時であるかと言うことについては試験をしてみる必要があると考えられた.

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