抄録
IBP粒剤はイネ小黒菌核病に対して, 出穂7日前施用がとくに有効であったが, 33日前の施用でも防除効果がみられ, いもち病に対するよりも散布有効期間が長い. 菌核接種前または接種後施用でもほぼ同等に有効なことがその原因であろう. 一方IBPの病原菌殺菌力はあまり強くなく, その防除効果発現の機作は直接殺菌力によるものではないと考えられる.
紋枯病に対する効果もかなり高く, 有機ひ素剤と同等かこれに近い効果が認められた. 本病に対してもその作用機作は直接殺菌力によるものではないようである.
トビイロウンカに対してもNAC水和剤に近い著しい効果がみられ, ごまはがれ病, 穂枯れにもある程度の効果を認めたが, ニカメイチュウには有効でなかった.