関西病虫害研究会報
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オサムシ類成虫の消食管の長さについて
福島 正三松野 武敏
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1962 年 4 巻 p. 6-10

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抄録
1. 本報においてはゴミムシの消食管各部の長さと体長との比率をしらべ, 同様な手段によつてオサムシ類十数種についても, 消食管の比較検討をした.
2. ゴミムシの消食管の全長および各部分の長さと体長との比はそれぞれ1.11 (全長), 0.45 (前腸): 0.32 (中腸) および0.34 (後腸) で, これらの比率における雌雄間差はみとめられなかつた. そして3部分の長さの関係は前腸>後腸>中腸となつている.
3. 同様にオサムシ科では後腸>前腸>中腸, ヒメハンメヨウおよび他のゴミムシ類ではゴミムシと同じく前腸>後腸>中腸の順となつている.
4. 一般にオサムシ類のうちでも高等と思われるものから下等なものと思われるものに向かつて消食管の長さは小となり, 各部のうちでは前腸部が長くなる傾向がある.
5. 従来からいわれているような食植性のものの消食管が食肉性のものよりも長いという事実は今回においてもほぼ実証された.
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