抄録
イネ馬鹿苗病罹病苗, いわゆる徒長苗の形態的特徴は発芽後まもなく現われ, 第1葉は健全苗に比べてむしろ短小, その着成角度の異常が目立つ, 而して, いわゆる徒長現象は第2葉以下に現われ, 特に第3, 4葉に顕著となる. 又, 徒長部位は, 第3葉は葉鞘部, 第4葉では葉鞘長, 葉身長ともに徒長が明瞭である. この様な本病罹病苗の形態的特徴発現の根拠が内部的には先に報告した罹病籾発芽後, 生長点附近を囲んで内在する本病菌菌糸の在り方 (侵入部位, 菌糸量及びその代謝生産物質など) に左右されるものか, 又いかなる関係にあるかなど, 今後の観察に俟たねば不明である.