抄録
1. 萎縮病の省力防除をねらいとして, '61~'64年にかけてNACの土壌施用に関する一連の試験, すなわち, NACの本田施用時期, 施用量, NAC入化成肥料の効果, 苗代末期の施用効果などを検討した.
2. 早植, 普通栽培のように本病の主要感染時期が本田初期にある栽培型のイネでは, 田植直前にNAC成分量でa当たり50g施せば, 本田初期のツマグロヨコバイの生息密度を低下させ, ひいては萎縮病の防除に有効である.
3. NAC入化成肥料を, NAC施用量がa当たり50gになるように本田基肥として施用すれば, 萎縮病をより省力的に防除することができる. また苗代末期 (田植3日位前) にNACをm2当たり成分量で1.5g施用すれば, 本田での萎縮病の感染を低下させることができる.