関西病虫害研究会報
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ほ場における昆虫群集の研究第35報
アブラムシの種類が捕食性テントウムシめ栄養におよぼす影響
福島 正三渡辺 時夫
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1966 年 8 巻 p. 7-12

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抄録
アブラムシ類の重要捕食虫であるナナホシテントウの体内における糖類, 遊離アミノ酸および脂肪量が食べたアブラムシの種類によつて影響されるかどうかをしらべたところつぎの結果をえた.
すなわちダィコンアブラムシとリンゴコブアブラムシを与えた場合のナナホシテントウ成虫体内の糖分およびアミノ酸量にはアブラムシの種類によつてとりたてるほどのちがいはみられない. しかし脂肪量はこれと異なり,ダイコンアブラムシで飼育した場合の方がリンゴコブアブラムシを与えたときよりも多かつた. また前記栄養成分量を時期的に比較すると, 晩秋のものの栄養量が多く, 糖分量は晩秋, 夏, 初秋, 春の順に増減し, アミノ酸と脂肪量は晩秋, 初秋, 夏の順に並ぶ.
なお9月に採集したナミテントウの変態間の量的比較によると, 糖分およびアミノ酸量は終令幼虫において最も多く, ついでさなぎ, 成虫の順となり, 脂肪量はさなぎにおいて最も多く, 幼虫, 成虫の順にこれについでいる.
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