日本火災学会論文集
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論文
散水方式による伝統的木造住宅の延焼防止に関する実験的研究
堀内 三郎室崎 益輝十倉 毅吉田 正友岡村 義徳
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1997 年 47 巻 1+2 号 p. 21-32

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抄録

京都や奈良などの伝統的木造住宅(町家)から一旦出火すれば,次々と延焼する恐れがある。筆者らは,初期消火で自衛する手段として,ドレンチャーを用いた散水式水幕装置の実用化を図り,そのための検証実験を行った。本手法は,家庭用水道管と直結させ,外壁や軒裏等に水幕を形成して,延焼を防止させようとするものである。本研究では,散水方式や火源の大きさ等の検討を行った後,実大模型により外壁と軒裏に接炎させた場合の初期火災に対する防火効果を検証した。その結果,延焼防止を実現させるための貴重な資料が得られた。
(オンラインのみ掲載)

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© 1997 日本火災学会
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