日本火災学会論文集
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論文
天井面での軸対称煙伝播における煙先端部の移動性状
(Part II)温度変化を伴う密度流先端部の移動性状
松下 敬幸福谷 周松本 衛
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1998 年 48 巻 2 号 p. 45-51

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抄録

従来のゾーンモデルでは取り扱いが困難であった広い空間内の天井面を軸対称に拡大する煙先端部の移動性状を,先端部の移動速度については前報(Part I)で示した密度変化がない場合の先端部移動のモデルを用い,新たに熱損失に伴う煙層全体の平均温度の変化を考慮した先端部移動のモデルの拡張を行った。次いで,熱気流を用いた模型実験により定式化の妥当性を検証し,実験値と計算値の良い一致を得た。
なお,実際の建物における煙流動の予測に用いるためには,プルーム域を含めた天井面衝突直後の過渡領域の取り扱いなど,今後さらに検討が必要である。
(オンラインのみ掲載)

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© 1998 日本火災学会
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