抄録
本研究では,地域の平常時の火災危険度を検討するとともに消防署所の適正な配置に関する分析を行なった。そして,筆者らの火災延焼モデルおよび数理計画法を適用した配置計画モデルによって予想焼損面積を考慮した消防署所の配置案の検討ができることがわかった。神戸市を対象としたケーススタディーでは消防車両の総走行距離を最小にするような位置に署所を配置したと仮定した場合は,年間数百m2の焼損面積の低減が期待できることがわかった。また,駆けつけ時間が10分を越えるメッシュが存在する西消防署および有馬出張所の2ゾーンについては,両地域とも3分割すれば,10分以内に全メッシュに到着できる配置案が算出された。
(オンラインのみ掲載)