2003 年 53 巻 1 号 p. 1-8
本研究は,新たに開発したFRAMSを利用し,震災時における消火活動と救助活動を対象として,消防機関がどのような対応を実施することにより,被害を最小限に抑えることが可能であるかを明らかにしたものである。
FRAMSによるシミュレーション結果から,火災や生埋め者が多数発生している場合には,火災の消火を優先とした活動を実施することにより人的被害,物的被害の双方を最小限に抑えることが可能であることが明らかとなり,さらに,この対応方法はいかなる状況下であっても有効であることが確認された。
(オンラインのみ掲載)