抄録
都市のインフラ整備を目的とした交通網の拡張が大きく進められ,空間の有効な活用と環境条件の要求に基づいて,トンネル構造化へ発展する傾向が高い。しかし,近年トンネル火災によって多数の犠牲者が生じたことが社会的な問題となっている。トンネルの火災は,可燃物を満載した車両又は列車が連鎖的な延焼拡大性状を示して極めて危険である。構造的には,高強度のPCコンクリート製セグメントが用いられるがトンネル火災の急激な温度上昇と高温度の環境では爆裂現象が発生し,構造安全上の問題が危惧される。従って,本報告は,建築研究所の耐火試験炉を用いてトンネル躯体の耐火被覆設計の有効性について,実験に基づいて検討を行ったものである。
(オンラインのみ掲載)