2005 年 55 巻 2 号 p. 41-47
自由空間において横風の影響を受けた火災プリュームの温度幅とその形状を把握するための実験を行った。火災プリューム主軸の位置とその温度を測定温度から決定し,主軸温度の1/eとなる温度が出現する位置までの,主軸位置からの距離として火災プリュームの温度幅を定義した。温度幅と火源からの距離の関係及びそれに及ぼす横風速度の影響を検討した。その結果,横風の影響を受けた火災プリュームの断面形状は,火源近傍では床面側に膨らんだ断面形状を示し,その後火源から遠ざかるに従って横風の影響により水平方向に膨らんだ楕円形状に遷移することがわかった。
(オンラインのみ掲載)