日本火災学会論文集
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論文
RDF堆積層内の上方と下方の燃え拡がり
八島 正明
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2009 年 59 巻 2 号 p. 42-54

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抄録

本研究では,RDF堆積層内の燃え拡がりにおける燃え拡がり方向,自然対流,試料寸法の影響を実験的に調べた。実験では,寸法のかなり異なる2種類のRDFを用い,上方と下方のそれぞれの燃え拡がりにおける層内の温度変化,温度分布,燃え拡がり速度を測定した。実験の結果,堆積層の下面が閉じた場合,燃え拡がり速度は上方よりも下方のほうが大きいこと,下方燃え拡がりでは,下面が開いた場合のほうが燃え拡がり速度が大きいことがわかった。本実験のような自然対流中では,RDFの直径が大きく,あるいは,空隙が大きいほうが燃え拡がり速度は大きいこともわかった。堆積層では空隙が大きいほうが断熱的であるが,堆積層への空気の流入により,くん焼が継続する。粉体充てん層の有効熱伝導率を適用し,燃え拡がりに及ぼす粒子径,形状,空隙率,空塔速度などの影響を評価した。
(オンラインのみ掲載)

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© 2009 日本火災学会
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